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お知らせ

【2026.9.10開催】令和8年度第1回分子接合技術研究センターオープンセミナーを開催しました

活動報告

 2026年9月10日、岩手大学地域協創推進棟セミナー室において、外部から講師をお招きし、「令和8年度第1回分子接合技術研究センターオープンセミナー」を開催しました。本セミナーは、グリーン表面界面ナノ工学ユニット(CSMIS)との共同開催です。

本セミナーは、企業や大学で活躍する研究者を講師としてお招きし、最先端の学術研究や企業における製品・技術開発についてご講演いただくとともに、学内外の研究者・技術者の交流を通じて研究力の向上につなげることを目的として開催したものです。当日は、本学の教職員・学生を含む20名が参加しました。

最初に、神奈川大学化学生命学部教授の亀山敦氏から、エポキシ化合物を出発物質とする新しい機能性高分子の合成法についてご講演いただきました。オニウム塩とエポキシ基との反応を利用し、活性アシル誘導体との反応によってクロロメチル基などの反応性官能基の導入と高分子主鎖の構築を同時に実現する手法や、環状チオエステルを用いた環拡大重合法などが紹介されました。高分子構築反応と高分子反応を巧みに組み合わせることで、新たな反応性高分子を創製する興味深い研究が紹介されました。

続いて、株式会社スリーボンド技術開発課の門奈嵩士氏から、易解体接着技術についてご講演いただきました。アントラセンの可逆的な光二量化反応、アクリロイル基含有接着剤の体積収縮、外部刺激によって開裂可能な結合の導入など、必要なときに接着界面を解体するためのさまざまな技術が紹介されました。製品使用時には十分な接着性を維持しながら、廃棄・リサイクル時には容易に解体できる接着技術は、資源循環型社会や脱炭素社会の実現に貢献する技術として、今後さらなる発展が期待されます。

最後に、株式会社ジーシー R&D研究所の森俊樹氏から、歯科医療の発展を支える化学・材料工学についてご講演いただきました。生体適合性を考慮しながら、歯科治療における狭小な部位にも容易に充填できるチキソトロピー性を備えた材料設計や、強度・耐久性を向上させるための無機フィラーとのコンポジット化技術などが紹介されました。これらの材料技術は、日本のみならず世界の歯科医療を支える重要な技術であり、今後のさらなる発展が期待されます。

分子接合技術研究センターでは、今後も異分野・産学間の交流を促進するオープンセミナーを開催していく予定です。